妻木頼黄(つまきよりなか)

旧門司税関の設計者。
建築技師の咲寿栄一と共に設計。

工部大学校造家学科(後の東大建築学科)に入学。中途退学してアメリカ留学し、コーネル大学で学士号を取得。後に、工学博士号を取得。

アメリカから帰国後は東京府に勤務。また、議院(国会議事堂)建設のための組織である臨時建築局に勤め、ドイツのベルリン工科大学に派遣され学ぶ。

日清戦争で広島に大本営が設置され、臨時議院の建設が決まると、短期日で完成させ、その功績で叙勲を受けた。また、奈良県の要請による派遣で、技師として東大寺の大仏殿を訪れ設計図所を提出。後に、名誉顧問として修復に関わった。

主な作品は次のとおり

  東京府庁(現存せず。ルネッサンス様式)
  日本勧業銀行本店(現千葉トヨペット本社社屋 国の登録有形文化財)
  横浜正金銀行本店(現神奈川県立歴史博物館)
  横浜正金銀行大連支店(現中国銀行大連分行)
  横浜新港埠頭倉庫(現横浜赤レンガ倉庫。1969年に重要文化財に指定)
  日本橋(意匠というかデザイン担当。ドイツ・ネオバロック様式)
  日本赤十字社(現存せず)
  山口県庁舎及び県会議事堂(旧県庁舎として現存。1984年に重要文化財指定)


外部リンク   千葉トヨペット本社の紹介

           山口県旧県会議事堂復原

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