旧門司三井倶楽部 Old Moji Mitsui Club
旧門司三井倶楽部は、門司港駅のすぐ前に見える洋館です。
1921年(大正10年)に三井物産門司支店の迎賓館として、門司区谷町(門司港の山の方です)に建てられました。翌年1922年には、アインシュタイン博士がエルザ夫人と共に門司三井倶楽部に宿泊しています。(11月17日から43日滞在し、12月29日に門司港から日本郵船の榛名丸で日本を後にしたそうです)
戦後は財閥解体で三井物産が門司から撤退し、国鉄が買い取りました。そして、国鉄職員の福利厚生施設として使われ「門鉄会館」と言われていました。しかし、後には、建物はボロボロとなり「幽霊屋敷」などと呼ばれていたとか。
その後、解体されるところでしたが1990年に北九州市に無償譲渡され、現在の場所に移築・復元されました。この時、北九州市の働きかけもあって国の重要文化財に指定されたため、費用の多くは国が負担したそうです。リフォームされたおかげで、現在はとてもきれいになりました。
中に入ると、左手にインフォメーションがあり、右手には立派なソファーが置いてあります。(写真の左側が建物の正面入り口です)
1階には、いろいろなイベントが行われる「多目的ホール」と「レストラン三井倶楽部」と「お土産ショップ」がありました。
また、写真正面の階段から2階に上がることができます。上がるときに係の方から「靴を脱いでください」と言われました。床が木で出来ているので、靴だと傷むのだそうです。
ギシギシと音がする階段をあがると、この部屋がありました。
アインシュタイン博士夫妻が日本で最後に泊まった部屋です。現在、アインシュタインメモリアルルームとして公開されています。
この部屋は、大正11年にアインシュタイン博士が宿泊した部屋を忠実に再現したそうです。ねこ足バスタブがステキでした。
また、門司ゆかりの作家「林芙美子」のパネルなど、林芙美子資料室もありました。
上の写真は、林芙美子に関した絵画だったと思います。
なお、2階へあがったあと、順路にしたがって降りる時には別の階段から降りました。
靴は持ってあがるようになります。
なお、この建物の設計者は松田昌平さんです。道の反対に建っている旧三井物産門司支店の設計者である松田軍平さんのお兄さんです。
旧門司三井倶楽部 Old Moji Mitsui Club | |
開館時間 | 9:00~17:00 |
料金 | 2階のみ有料 大人 100円 小・中学生 50円 |
休館日 | 年末年始 |
駐車場 | 門司港駅の駐車場から徒歩2~3分 |
お問い合わせ | 093-321-6191 |
バリアフリー情報 | 建物入口に階段あり |
関連記事 三井倶楽部の焼きカレー
外部リンク 門司港地区の観光スポット (22~25) (北九州市まちづくり推進課)
旧三井港倶楽部 (みついみなとくらぶ:福岡県大牟田市にある施設)
明治41年に、三井財閥の迎賓館として建てられたもので、外観が似てます。
平成17年には大牟田市の指定文化財となりました。
コメントする