喫茶リバーの焼カレー

今まで食べたことのない焼きカレーを食べてみたい。

そんなことを思いつつ、ぶらぶら街を歩いて喫茶リバーに行ってみた。

レトロな門司港にあって、レトロなたたずまい。

写真の右上に「旅館 志福」という看板があるが、この店は旅館に併設されている飲食店らしい。

店の前にはメニュー表の看板が出ている。中に入ると、何組かの客が食事をしていた。ちょうど窓際の席が空いていたのでそちらに座ってメニュー表を眺めてみた。

焼きカレーは、いろいろな種類があるようだ。

焼きカレー、キムチ入り焼きカレー、マカロニ入りスープ風焼きカレーそれにハンバーグ入りとかハンバーグとキムチとが両方入ったのとか。さらに、それぞれに「単品」「サラダ付き」「サラダとドリンク付き」とがあって、どれにしようかな?状態である。

で、結局、シンプルに焼きカレーがいいだろうと、それを注文した。

できあがるまで窓の外の景色を眺めていると、たくさんの高校生が歩いて駅の方に向かっている。そういえば、この街で制服姿の高校生を見るのはあまりないなぁ、そんなことを思いながら待っていると、ほどなく料理が運ばれてきた。

いや、正確には僕のところにではなく、近くに座っていた二人組の女性客のテーブルにだけれど。その料理は、グラタン皿に盛りつけられていて、トッピングされた卵焼きの黄色がとても鮮やかだった。

何の料理だろう?と思っていたら、

「器が熱くなっておりますのでお気を付けください」

という女将の声と共に、同じような料理が運ばれてきた。どうやら、先ほどの料理は「焼きカレー」だったようだ(苦笑)。

間近で見ると、なんだか一面に牛乳がかかっていて、ちょっと驚いた!

いや、たぶんこれは、生クリームなのだろう。一口すくって食べてみると、なかなか濃厚な味だった。なんだか、以前、小倉の魚町の店で食べたビーフストロガノフを思い出した。あの時の料理も生クリームがふんだんに使ってあったっけ・・・。

味付けはほどよい感じで、それほど辛さが強くないので、激辛料理が苦手な人でも大丈夫だと思う。生クリームの下のカレーとご飯は、ごはんにルーをからめて混ぜ合わせた感じだった。

それにしても・・・食べながら「これって焼きカレーなの?」と思ってしまった・・・。

今まで食べたどの焼きカレーにも似ていない。これはこれでアリだと思うのだけど、なんだか別の料理のような気がしてきた。

さて、お店を出ると、道に二本の幟(のぼり)が立っていた。それには、こう書かれてあった。

 「リバーオリジナル焼カレー」

なるほど、これは喫茶リバーのオリジナル料理、オリジナルの焼カレーだったのだ!

なんとなく納得した僕は、「やっぱり焼きカレーはバラエティ豊かだな」と思ったのだった。

門司港エリアには、焼きカレーが食べられる店が30店くらいあると思うが、それぞれに工夫が凝らしてあって面白い。しかも、それぞれの店で「進化」していたりするからネ。これだから焼きカレーの食べ歩きは楽しかったりする。

この日、僕が最初に思っていた「今まで食べたことのない焼きカレーが食べてみたい」というのは100%かなったことだし、めでたしめでたしである。

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