国際友好記念図書館

国際友好記念図書館は、北九州市と中国の大連市との友好都市15周年を記念して北九州市が建築した建物。一見、図書館には見えないが、2階と3階が北九州市立の図書館となっている。

1階入って左側はレストラン「大連あかしあ」(中国料理)、1階の右側は......何だろう?右に行く通路は見あたらなかった気がする。1階正面の通路をまっすぐ進むとトイレがあった。ただ、残念なことに建物入り口に上写真のように階段があるので、バリアフリーとは言い難い。車椅子の方は、向かいの旧門司税関のトイレを利用すると良いと思う。

建物前の説明板には、「両市の文学的・歴史的に意義のあるシンボルとなるよう、大連市の歴史的建造物を文献調査や実測調査を基に建設当時の近い形で複製建築しました」と記してあった。(一部を抜粋)

その建物というのは、1902年に帝政ロシアが中国の大連に建設した東政鉄道汽船会社事務所で、設計者はドイツ人。ということで、中国の歴史的建造物だが、ドイツ風の建造物である。

では、なぜこの建物を選んで複製したか。個人的には次の理由によると推測した。ひとつは当時の大連には日本人が多く居留していて、東政鉄道汽船会社事務所は戦前まで日本人が利用していたこと。(1907年から大連倶楽部として、1926年から日本橋図書館として)

もう一つは、大正ロマンを標榜する門司港レトロにとって、洋風建築物がマッチすると判断したからではないだろうか。

なお、中国の大連にあったオリジナルの旧東政鉄道汽船会社事務所のその後だが、戦後は集合住宅として利用されていたらしい。そして、日本で国際友好記念図書館が建築された後に解体され、日本から建材を逆輸入して建物を建築。ということで、日本と同じように複製された建物が大連にもあり、ロシア街入り口の芸術展覧館となっているそうだ。

1階エントランスホール。あまり広くはないが、説明書きがいろいろあって興味深い。 

閲覧室は、床が黒光りしていて高級感があった。中国や東アジアの国に関する書籍が多かった。

3階の資料室。まるで博物館のような雰囲気。

ふたたび2階に戻って、別のコーナーへ。こちらは子供の本のコーナーのようだった。

 国際友好記念図書館
  開館時間 平日 9:30~19:00
土日祝 9:30~18:00
料金 無料
休館日 月曜日(祝日をのぞく)
館内整理日 年末年始
住所 北九州市門司区東港町1番12号
(〒801-0853)
駐車場 門司港レトロ駐車場がすぐ近くにある
電話番号 (093)331-5446
バリアフリー情報 建物入り口に階段 2階へも階段のみ 

 

外部リンク  国際友好記念図書館の案内(北九州市役所)

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